かなとう

花を散らす頃

翔→透っぽい 透矢さんに恋人がいる。 エイプリルフールの嘘にしようとしたら嘘にならなかったやつ。上記が大丈夫ならどうぞ! 強い風が吹く。春特有の朗らかな日差しは暖かいのに、吹き付ける風は冷たく頬を刺した。 強い風は時折、柔らかな花弁をどこか遠く…

「翔湊には才能がある」

俺は思うんだが才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないだろうか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思っている。 「翔湊には才能がある」 アンタは俺によくそう…

後悔はしない

翔湊がステージに立つ。彼の口から紡がれる言葉は、会場にいる全員にぶつかり、心を揺さぶった。歓声が轟きになる。全体の空気が渦を巻くように上昇していく。これが翔湊の才能だ。その才能が誇らしくて、たまらなくなる。俺は、歓声が沸いたとき、上手くい…

翔湊がいなくなってから

※告白後少ししての軸です 翔湊side 透矢さんの気持ち…ぶっちゃけある程度想定はできている。いつも能天気なくせにどこか自虐的なアンタのことだ。俺のことを自分が縛り付けるのが怖いとか考えてビビってるんだろ。ほんとめんどくせー性格だよな。俺のことが…

ムーンダスト

「は…?」 電話の向こうから聞こえる声。兄貴が事故にあって病院に、彩世ちゃんからの電話に背筋が冷える心地がする。向こうで何かを言っているが、全く頭に入ってこない。今すぐ病院に行って少しでもそばにいてやりたい。すぐに病院の名前を聞いて…そう思い…

彼にふさわしい人

「翔湊はどんな人がタイプなんだ?」 「は?なんでそんなこと聞きたいんだよ。」 「や、なんとなく…かな。好きな人とかいないのか?」 なんとなく、普通の先輩後輩同士のただの普通の話題だ。俺の返答に翔湊はあきれたようにため息をつく。 「はぁ…そういう…

かなとうで見てみたいお題一覧 書いてくれると喜ぶ♡いつか私も書きたい

※R18のお題はないから安心してね!! ・バイト中の翔湊と先輩の待ち合わせ翔湊がバイトをしていてバイト終わってから先輩と待ち合わせしてるんだけど、ふと窓の方を見たら寒空の中マフラー巻いて待ってる先輩がいて、気づかれたことに気づいた先輩が窓ガラス…